まどか「マミさん!ヘルシア飲もうよ!」
【見滝原中学校屋上】
マミ「ヘルシア…?あれちょっと苦手なのよね」
まどか「大丈夫ですよ!ヘルシアはとっても飲みやすくて身体にいいんです!健康になりますよ!」
マミ「気持ちはありがたいけど私は充分健康だし…必要ないんじゃないかしら?」
まどか「その考えが一番危ないんですよ!ヘルシアを飲まなかったばかりに、突然頭を食べられてマミる…なんてことになりかねませんよ!」バンッ
マミ「マミるって何!?ていうかそれ物理的なものだから健康関係ないわよね!?」
まどか「ヘルシアは花王が発売している特定保健用食品で、高濃度茶カテキンを豊富に含んでいます。当初は350mlペットボトルのみの販売でした」
マミ「いきなりどうしたの鹿目さん!商品の概要を説明されても飲まないわよ!?」
まどか「ううぅ…せっかく買ってきたのに飲んでくれないんですか…?」ウルウル
マミ「うっ…」
まどか「マミさんは私のヘルシアが飲みたくないんだ…。私はいつもマミさんのお茶を飲んであげてるのに…」
マミ「飲んであげてる!?」
まどか「こんな私は生きている価値なんてないんだ…。死のう」
マミ「わー!待って待って!飲むわ!飲みます!飲ませていただきます!私、実はヘルシア大好きなのよね!だからフェンスから降りてきて!」
まどか「本当!?やっぱり好きなんじゃないですか!もう、嘘付いちゃダメですよwウェヒヒw」スタッ
マミ「そ、それじゃいただくわね…」
まどか「どうぞ召し上がれ!」ニコニコ
マミ(なんでお茶一本でこんなに苦労するのかしら…)ゴクゴク
まどか「マミさん!おいしい?」
マミ「え、えぇ。おいしいわ…(あぁ、なんかやっぱり苦手…)」ゴクゴク
マミ「ごちそうさま、鹿目さん。おいしかったわ(棒)」
まどか「どういたしまして!ウェヒヒw」
マミ「そ、それじゃあ私は用があるから…」
まどか「待って!まだヘルシアはいっぱいあるんだよ!」ドサッ
マミ「!?」
まどか「遠慮しないで飲んでね!」
マミ「ちょっ、ちょっと待って。一本で充分だわ。また今度ねw」
まどか「そんなぁっ!マミさんの為に買ってきたのに!やっぱりマミさんはヘルシア嫌いなんだね…」フェンスノボリ
マミ「あああぁぁっ!待って!私、喉が渇いているのよね!あー!こんなところにヘルシアがあるじゃない!これを飲みましょう!」
まどか「………………ウェヒッwww」スタッ
まどか「それじゃあ召し上がれ」
マミ「い、いただきます…」ゴクゴク
マミ(どうして鹿目さんは私にこんなにヘルシアを飲ませたがるのかしら…。もしかして嫌がらせ?)ゴクゴク
マミ「ご、ごちそうさま…」
まどか「まだまだあるよ!たくさん飲んでね!」スッ
マミ「」
マミ「い、いただき…ます…」ゴクゴク
ほむら「まどか。それに巴マミ。何をしているのかしら」
まどか「ほむらちゃん!今マミさんが私の買ってきた大好きなヘルシアを飲んでいるところだよ!ウェヒヒw」
マミ(寧ろ苦手なんだけど!)ゴクゴク
ほむら「あら、ヘルシアなら私も好きよ。一本いただけるかしら?」
まどか「ほむらちゃんには必要ないよ!ウェヒッw」
ほむら「え?どういう意味…」
マミ(なんとかしてこの場を逃げ出したい…!幸いヘルシア好きな暁美さんに押し付けられるわ!)
マミ「ね、ねぇ、鹿目さん?私ちょっと飲みすぎておトイレに行きたくなってきたわ。席を外してもいいかしら?」
まどか「そろそろかな…」
マミ「え?」
まどか「マミさん、身体熱くないですか?」
マミ「言われてみれば…なんか体温上がってるような…」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
マミ「えっ!?何!?」
ほむら「巴マミの身体が…光ってる…!?」
マミ「ちょ、ちょっと、これどういうこと!?鹿目さん!あなたの仕業なの!?」
まどか「ウェヒヒヒヒヒwwwwwwww」
マミ「なにがどうなってるのおぉぉぉぉ!?」
シュパアアアァァァァァァ・・・
マミ「…ひ、光が消えた」
ほむら「いったいなんだったのかしら…。巴マミ、身体に変化はない?」
マミ「別に異常はないわ…。少し身体が軽い気がするけど…」
マミ「…って!」
ほむら「あっ!」
マミ「む、胸が!」
ほむら「ない!」
マミ「嘘…」ガビーン
ほむら「まさか、そんなことが…」
マミ「いやあああぁぁぁぁ!暁美さん以下のサイズになってるううぅぅぅぅ!!!!!」
ほむら「おい」
まどか「やったー!大成功だよ!」
マミ「大成功!?やっぱりあなたが何かやったのね!?」
まどか「いやだなぁ、私は何もしてないですよwヘルシアの力ですw」
マミ「お茶飲んだだけで、むっ、胸がなくなるハズないでしょう!説明して!」
まどか「ヘルシアは体脂肪を燃焼させる効果があるんですよ。その効果がどれぐらいのものか知りたかったんで、マミさんに飲んでもらいましたw」
マミ「わ、私を実験に使ったってこと!?」
まどか「だって自分で飲むの怖いじゃないですかwマミさんの体脂肪は全部おっぱいにあったという事ですねwウェヒッw」
マミ「な、なんてことを…」
ほむら「えげつない…」
マミ「これじゃあ巨乳魔法少女の属性がなくなっちゃったじゃない…。暁美さんとポジションが被ってしまうわ…」グスグス
ほむら「おい」
マミ「とっ、とにかく!元に戻してちょうだい!」
まどか「え?できるわけないじゃないですかwなくなっちゃったんですよw」
マミ「そ、そんな…!」
ほむら「悲惨ね」
マミ「こんなのって…こんなのって…いやああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!」ドクン
ほむら「ッ!?この波長は…まさか!?」
まどか「ウェヒッ?」
マミ「いやああああアあアアアぁァアぁあぁぁあぁアァぁぁぁあァァぁっ!!!!!」ゴゴゴゴゴゴ
ほむら「なんてこと…!巴マミ…!絶望に心を蝕まれ、魔女化してしまったようね…!」
まどか「どうしようほむらちゃん。まさかこんなことになるなんて!マミさん、元に戻らないの!?」
ほむら「もはや魔女化してしまった彼女を元に戻す方法はないわ。まどか、さっきあなたが言っていたことと同じよ」
まどか「そんな…」
ほむら「倒すしか…ない…ッ」チャキッ
まどか「…うん、そうだね。マミさんとのお別れは寂しいけど、仕方ないもんね」スッ
マミ「ウゥ…ウォォォ…ォォアァアァァァ…」
ほむら「巴マミ…安らかに眠りなさいッ!」ドンッ!
まどか「マミさん…今までありがとう。忘れないよ…」バシュッ!
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マミ「!?」ガバッ
マミ「………………………」
マミ「…ゆ、夢…?」
マミ「…………」
マミ「はあぁ、よかったあぁ…」
マミ「む、胸、なくなってないわよね…」フニフニ
マミ「ある…」ホッ
マミ「あぁ、もう、なんて夢を見るのかしら。目覚め最悪だわ…」
マミ「…まぁ、でも。…夢でよかった、ホント…」
【見滝原中学校屋上】
さやか「うわぁ、マミさんのお弁当おいしそうですね!」
マミ「ふふっ、ひとつ食べる?」
さやか「マジっすか!いただきまーす!」パクッ
さやか「うん!めちゃウマっすよ!…おっ、まどか」
まどか「ごめんなさい、遅れちゃった。日直の仕事が残ってて…」
マミ「お先にいただいてるわよ。…あら?そのグラスはなに?」
まどか「ウェヒヒw今日コンビニに行ったら飲み物に『魔法少女まどか☆マギカ』のグラスがオマケでついてたんですよ!」
さやか「あっ、今やってるよね!」
まどか「どれもこれも可愛くて…。全部買っちゃった!ウェヒッw」
マミ「ホント、よくできてるわ」
まどか「それで二人にちょっとお願いがあって…」
さやか「なに?」
まどか「いっぱい飲み物買っちゃったから、私一人じゃ飲みきれなくて…。二人に手伝ってほしいかな、なんて」
マミ「あら、そんなこと。お安い御用よ」
さやか「おおぉ!飲み物代浮くね!ラッキー!」
まどか「ありがとう!それで飲み物っていうのは『ヘルシア』なんだけど…」ドッサリ
マミ「」
おわり。