ドラクエ3日記その10〜そしてトップアイドルへ…〜


 「ついに終わったんですね…」
 「えぇ、私達の長い旅が…」
 「それじゃ帰りましょうか」
 「みんなきっと待ってますー!」

 「な、なんだか恥ずかしいです…」
 「恥ずかしがることはないわ。あなたはそれを誇りに思っていいのよ」
 「これから宴が始まるそうよ。ちょっと覗いてみましょうよ」
 「うっうー!たくさん食べますー!」

 「みなさん幸せそうです」
 「こういう笑顔を見ていると、辛かった旅も報われるわね」
 「ちょっとアンタ!それ、私のお肉よ!」
 「違います!私が先に取ったんです!」
 「なんか喧嘩してるけど…」
 「まぁ、これも平和の証ってこと…なのかしら」
 「………。それじゃ、そろそろ時間かな」
 「…そうね」
 「伊織ちゃん、やよいちゃん、そろそろ行くよ」
  「あ」
 「みなさんに挨拶はしなくていいんですか?」
 「うん。その変わり私の装備を置いていく。いつかまた同じようなことがあったとき、これが役に立つときがきっとくるから…」
 「ちょっと勿体ない気もするけどねー」
 「萩原さんが決めたことだし、私達が口出しすることじゃないわ」
 「もう、分かってるわよ」

町人A「あれ?勇者さまがいないぞ!?」
町人B「ホントだ、さっきまでいたのに…?」
町人C「こっちにもいないぞ」
町人D「どこに行ってしまったのかしら…」
町人B「お、おい!これを見ろ!」
町人A「勇者さまが使っていた剣…」
町人C「こっちには鎧と盾もあるぞ!」
町人D「まさか…」
町人A「勇者さまが溶けちまったー!」


―勇者ゆきぽね、町人の勘違いにより死亡扱い


THE END