ドラクエ3日記その4〜音無小鳥〜

順調に旅を続ける一行は、ネクロゴンド地方へとやってきていた。

 「ここからは敵の本拠地も近いはず。気を引き締めていかないと…」



 「ね、ねぇ、伊織ちゃん?」
 「なによ」
 「あの…」
 「言いたいことがあるならさっさと言いなさいよ」
 「すっごく言いにくいんだけど…」
 「あー、もうイライラするわね。なんなのよ!?」
 「私たち…迷ってない?」

 「…………」
 「実は…私もそうじゃないかとは思っていたのだけれど…」
 「奇遇ね…私もよ。さっきから同じとこグルグル回ってるだけな気がしてきたわ」
 「やっぱり…」
 「うっうー!やよいは気づいてましたー!」
 「早く言いなさいよ!つーか、どの辺から気が付いてたのよ?」
 「最初に同じ景色を見たときからでーす!イェイ♪」
 「イェイ♪じゃないわよ!私たちがこのまま洞窟でのたれ死んでもいいっていうの!?」
 「うー…ごめんなさーい」
 「こんな最低なとこ初めてだわ!ずっと同じ景色だしなんかジメジメしてるし敵は強いしMPすぐ切れるからここ1時間ぐらいはマホトラを延々と唱えてる記憶しかないわ!」
 「い、伊織ちゃん、それぐらいで…」
 「きゃー!千早さんがいつの間にか死んでますー!」
 ・・・・・・・・・・・・・
「あー、もう!一旦帰るわよ!」



その頃高木社長は…
 「はっはっは。街は順調に大きくなっているようだ」
 「社長…」
 「!!!…こ、小鳥くん…!」
 「やっぱりここにいらしたんですね…会社の仕事を放り出して…」
 「ち、違うんだ!これはだな、トップアイドル達を育成するための…」
 「言い訳は聞きたくありません!早く765プロに戻りますよ!」
 「ま、待ってくれ!小鳥くん!引っ張らないでくれ!…ああああぁ〜〜〜」




 「なんとかシルバーオーブも手に入れられましたね」
 「あとはイエローオーブ…いったいどこに…」
 「ねぇ、社長の街がどうなったか気にならない?行ってみましょうよ」
 「それがいいですー!賛成ー!」

 「どこにも社長の姿が見当たりませんね…」
 「どっかに隠れてんじゃないの?神出鬼没でしょ、あの人」
 「おお、お前たちよく来た。実はたかぎのことで話ある」
 「えー!女の人に連れて行かれたー!?」
 「そうだ。緑色のヘンな服を着た女。たかぎ連れてった」
 「…ん?緑色の服?」
 「それってまさか…」
 「まぁ、大体察しはつくわ…おおかた仕事を抜け出してきたんでしょう」
 「私達のために来てくれたんですね」
 「きっと今頃小鳥さんに怒られてるんでしょうね…」
 「社長…」

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  三三  三三  三三   三三 
 三三  三三  三三   三三 

 「そしてたかぎお前達に土産を残していった」
 「こ、これはイエローオーブ!」
 「まさか社長が持っていたなんて…」
 「とにかく、これでオーブは全部揃ったわけよね。早く卵を孵らせましょうよ」
 「うっうー!どんな可愛い猫さんが産まれるか楽しみです!」
 「やよい…猫は卵からは産まれないわよ…」
 「へ?」



長くてすまん…orz